WBCが2013年2月度の最新ランキングを発表。
昨年11月、メキシコでのライト級王座挑戦者決定戦で、ダニエル・エストラーダ(メキシコ)に不可解な負傷判定負けを喫していた荒川仁人(八王子中屋)選手が、ランキング1位に返り咲いた。
試合後、WBC総会(昨年12月)へ乗り込んだ荒川選手と、中屋一生プロモーターは、「試合結果のノーコンテスト」と、「ランキング1位据え置き」をアピールしていたが、WBCはこれを却下。ランキングは1位エストラーダ、2位荒川選手と入れ替わっていた。
しかし、WBCは抗議の有効性は認め、再戦を支持。エストラーダ陣営も再戦に合意し、WBCは中立国である米国開催を促す意向を示し、エストラーダ陣営はこれにも同意。
「再戦は日本で行いたい」(中屋プロモーター)という荒川陣営。ランク1位に返り咲いたことで、興行の主導権を取れることになれば、日本開催は現実味を帯びてくる。
このランキング入れ替え措置は、勝敗は変えられないが、『結果』は正しくなかったと認めているといって良いのでは。(^-^)/
選手想いの情熱を感じる、熱心な八王子中屋陣営の執念が実を結ぶことを期待したい。
フライ級王者五十嵐俊幸(帝拳)選手への挑戦が決まった八重樫 東 (大橋)選手が6位に入った。
両選手をよく知るSフライ級王者佐藤洋太(協栄)選手に予想を聞いてみると、「ウ~ン、わかんないっスねェ。八重樫さんのパワーは、2階級アップでも十分通用すると思うっスけど。五十嵐も強くなってて、俺、スパーでやられちゃったことあるっスからね。ウ~ン、五分五分っスかねェ」。
佐藤選手への挑戦に敗れた赤穂 亮 (横浜光)選手は13位にとどまった。
バンタム級。期待の岩佐亮佑(セレス)選手はひとつ下げて8位。2位にリー・ハンスキンス(英・前回2位)を破ったステファン・ジャモエ(ベルギー)=亀田和毅(亀田)選手に僅差判定負け=が入った。そして、OPBF王者ロリー松下(カシミ)選手が、和毅選手を逆転し3位浮上している。
Sバンタム級王者アブナー・マレス(メキシコ)は王座返上の意思を示し、フェザー級王者ダニエル・ポンセ・デレオン(メキシコ)への挑戦権を認めるようWBCに働きかけている。
王座が空位となった場合は、1位ビクトル・テラサスvs2位クリスチャン・ミハレスのメキシコ勢で王座決定戦が行われる予定。3位にはビック・ダルチニャン(豪)が待ち構える。4位サーシャ・バクティン(日本→ロシア)選手。
再起2連勝を飾り、世界王座カムバックの機会を狙う元バンタム級V10王者長谷川穂積(真正)選手は、フェザー級5位。Sバンタム級との二股にらみだが、果たしてチャンスは巡ってくるのか?
ウェルター級で10位にランク入りを果たしていた渡部あきのり(協栄)選手は、今回二つ下げて12位。3位のセルチュク・アイディン(トルコ・3位→11位)に勝った、へスス・ソト・カラス(メキシコ)が10位に飛び込んだのと、アミア・カーン(英)が階級を上げてきたのが響いた。
Sライト級1位のポジションで渡部選手と戦い、敗れたプラヴェート・シンワンチャー(タイ)は、前回9位から7位へアップ。前回3位デニス・シャフィコフ(ロシア)がIBF王座に目標を絞ったのと、カーンの転級が自然アップにつながった。
こういうことが重なったり、不自然な操作(WBAはよくやる)があると、番付に対してキャリアが伴わない選手が上位に上がってくる。
しかしまァ、それもランキング。
古い時代。世界ランクがひとつ上がった下がったで、JBCも一緒になって抗議したりしていたものです。時代と共に、世界戦ビジネスは変わりました。
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