8日、大阪ボディメーカーコロシアム。WBA世界Lフライ級王者井岡一翔(井岡)選手が初防衛戦に挑んだ。11戦全勝(7KO)無敗の2階級制覇王者は、実父一法氏とのコンビで、リングに向かう。
挑戦者は同級2位ウィサヌ・ゴーキャットジム(タイ)。これまで43勝(13KO)8敗2分。ただし8個の黒星のうち6度はKO負けと、耐久力には不安がある。中央は陣営の総帥ゴーキャット氏。左はゴーキャットの主力選手を預かるソムチャイ・トレーナー。
両選手入場の紹介を務めたのは、売り出し中のイケメン俳優・松坂桃季氏。
試合前独特の鋭い眼光のチャンピオン。
29歳のウィサヌは、待ちに待った世界初挑戦。緊張の色は隠せない。
試合は立ち上がりからチャンピオンが左でサウスポースタイルのウィサヌの右を封じ込み、自己のペースに持ち込む。
4回までジャッジ全員がチャンピオンのフルマーク。
王者の攻撃に対し、挑戦者も必死の反撃。
ペルー人ジャッジは、5、6、7回をウィサヌのラウンドとした。
このボディブローがKOへの布石となった。
第8ラウンド終了。余裕がうかがえるチャンピオン。
大きなリードを奪われた挑戦者陣営は、いまひとつ気勢があがらない。
9回。井岡選手の左フックから右アッパーボディが見事に決まると、ウィサヌはキャンバスへ崩れ落ちた。
これは苦しい。
マーク・ネルソン主審がテンカウントを数え上げ試合終了。
KOタイム9回2分51秒。
V1に成功した王者は、してやったりのKO防衛にも余裕を感じさせた。
WBA立会人はジョージ・マルチネス(アルゼンチン出身でカナダ在住)。
ジャッジ二者がフルマークとした完勝。
リングサイドではかつてミニマム級王座を争った、WBC世界フライ級王者八重樫 東 (大橋)選手が記者に囲まれた。
目標はSフライまでの4階級制覇。そして、「現役をやめた時、『伝説のボクサー』と呼ばれるくらいになりたい」と語ったチャンピオン。
「勝つか負けるか分からない相手なら、もっと実力が出せたと思う」(実父・一法氏)
一法氏が語った通り、強い相手が井岡選手の能力をさらに引き出してくれる。王者にはそれだけの引き出しが、まだあると思う。
ファンの願いも「勝つか負けるか分からない相手」との対戦に違いない。
その時が、楽しみです!。
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