ロンドン五輪ミドル級金メダリスト村田諒太選手はプロ入り後、米ロサンゼルスかラスベガスに練習拠点を置き、十分な練習環境を確保し、腕を磨きながら、名前を売っていく方針である模様で、村田選手に近い関係者は、「プロの世界で一番を目指すわけだから、当然、そうなるでしょう」。
ミドル級クラスになると国内では、レベルの高いパートナーを探すのは極端に難しく、このプランは大いに納得するところ。
日本人唯一のミドル級世界チャンピオン。竹原慎二(沖)選手は、デビュー後すぐにロシアからやって来た
元ワールドカップヘビー級王者スラフ・ヤコブレフ、ソウル五輪金メダルのスラフ・ヤノフスキーらとのスパーリングで腕を磨いていったものです(当時は協栄ジムで練習)。
「ヤコブレフはでかすぎてかわいそうだったけど、その分的が大きいからね。だけど、ヤノフスキー(Sライト級)には全然当たらないからねェ」(大竹マネジャー)
新人王、日本、東洋・太平洋と階段を駆け上がった竹原選手は、その後、ロサンゼルスにも修行にいき世界王座を掴む。
村田選手がプロへ転向したならば、期待はもちろん世界チャンピオンだが、米国リングで稼げる王者になることを願わずにいられない。
ここ数年、海外リングで活躍を続ける元WBA世界Sウェルター級暫定王者石田順裕(金沢→グリーンツダ→フリー)選手。出世試合となった、27戦全勝(24KO)のジェームス・カークランド(米)戦でのファイトマネーは3万5千ドル(約330万円※本日のレート・以下同)。
昨年5月、JBCに「引退届け」を提出してWBO王座に挑んだ一戦は、ゴールデン・ボーイ・プロモーションからの試合報酬8万5千ドル(約800万円)だった。
3月モナコでWBA世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)に挑む石田選手。王者は強いが、勝てば米国での防衛戦が望める。そうなれば・・・・。
アメリカン・ドリームに期待をかけずにはいられない。
たくましく、好戦的に戦う選手に米国リングは報酬を支払う。
先月26日、ラスベガスでWBC世界ウェルター級3位にランクされるセルチュク・アイディン(トルコ)の、”噛ませ”役に選ばれたへスス・ソト・カラス(メキシコ)は、強豪相手とはいえ最近は、●●●●○○●という戦歴。
ソト・カラスは世間の期待?を裏切りアイディンに勝ってしまうのだが、ファイトマネーも『世界3位』の肩書きよりも、『歴戦の勇者』が尊重された形で、アイディンの3万ドル(約280万円)に対し、ソト・カラス5万ドル(約470万円)となっている。
これは同日、WBC世界Sライト級暫定王者ルーカス・マティセ(亜)に挑戦した、マイク・ダラスJr(米)の4万5千ドル(約420万円)を上回る。
現役時代、王、長嶋の年俸よりも稼いだ、元世界フェザー級王者”シンデレラ・ボーイ”西城正三(協栄)選手のロサンゼルスで戦績は、数字だけ見れば4勝2敗。
しかし、強気で好戦的な、キビキビした試合スタイルが米国ファンに受け、渡米僅か9ヶ月で稼げる世界チャンピオンになった。
「頑張れば稼げるんだからやる気になったよ」(西城氏)
石田選手、引退した西岡利晃(帝拳)氏に続く、海外でも稼げる日本人選手の出現に期待したいですね。
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