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クリス・ジョン 落城! 長谷川に負けた男べチェカ復活!

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2004年6月、WBA世界フェザー級王者クリス・ジョン(インドネシア)は初来日。初防衛戦で佐藤 修 (協栄)選手の挑戦を受けた。公開練習では、「全力で行け!」とハッパをかけられた、若き瀬藤幹人(協栄)選手に一方的攻勢を許した。しかし、これは三味線。(^_^;)

計量後ビッグマックをかじり、ナックルパートからしっかりテープを巻き始めたトレーナーが、私の「ノー、ノー」に怒り、多くの取り巻きが凄む中、涼しい顔をして我関せずと冷静だったジョンは、佐藤選手の挑戦を一蹴。その実力を見せ付けた。

基本のしっかりしたクラシカルなスタイルは派手さはない。だが、世界王座獲得から10年間、チャンピオンベルトはジョンの手を離れることはなかった。

しかし、そんなジョンがついに世界王座を追われた。6日、準地元であるオーストラリアのリングで、ランキング14位シンピウェ・ベチェカ(南アフリカ)の挑戦を受けたジョンは、まさかの6回終了TKO負け。





34歳ジョンに引導を渡したべチェカ(今月33歳になる)は、07年5月、無敗挑戦者として長谷川穂積(真正)選手が保持していたWBC世界バンタム級王座に挑戦。小差の判定で敗れはしたが、大いに善戦。

その後、世界ランキングは保持していたが試合数は少ない。2011年7月、メキシコでジョバンニ・カロを降してWBCインターナショナルSバンタム級王座獲得した後も11ヶ月間隔が空いた。

カロ戦はWBC王座(Sバンタム級)の挑戦者決定戦だったが、べチェカの2度目の世界アタックは実現しない。それどころか、そうこうしているうちに行った調整試合で、無名選手に名をさしめてしまう。

しかし今年4月、インドネシアへ遠征し、ダウド・ヨルダン(インドネシア)に12回TKO勝ち。IBO世界フェザー級王座を獲得したのがチャンスへとつながった。。これは細野 悟 (大橋)選手がジョンに挑戦し、無念の3回負傷引き分けとなったのと同じリング。



ヨルダンに勝った知名度、それに加え手の内がわかっている楽な相手としてべチェカは、ジョン19度目の防衛戦相手に選ばれた。そして起こった、大番狂わせ。

チャンスに飛びつき、どこへでも出かけていく逞しさは、日本人選手も見習うべきところですね。世界王座復帰を狙う長谷川選手にしても、べチェカの世界獲得は刺激になったことでしょう。

ジョン陣営が持つオプションは果たしてどう使われるのか。気になるところですね。

応援、深く感謝です!→   

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