WBC世界クルーザー級タイトルマッチ(6日・日本時間7日、米・シカゴ)。王者クシシュトフ・ヴロダルチク(ポーランド)vs元王者・同級1位ジャコーべ・フラゴメーニ(伊)の一戦は、2010年5月、フラゴメーニの地元のイタリアで行われ、引き分けて以来の再戦。
今回も初戦同様、中間距離、近距離でのパンチの応酬が展開される中、フットワークで上回る現王者ヴロダルチクのヒットが上回り、ポイントで先行。
コーナーでも余裕がうかがえるチャンピオン。
第4ラウンド。レフェリーのブレイクがかかろうかというタイミングの直前、ヴロダルチクのショートパンチで、フラゴメーニは前のめりにアンラッキーなダウンを喫してしまう。
「あれはレフェリーを責められないですね」(山田純夫氏)というきわどいタイミングだった。
そうして迎えた第6ラウンド終了後、挑戦者の左ほほの傷をチェックしたドクターは、ここで試合ストップを要請。
7回1秒TKO。フラゴメーニは無念のストップ負けとなった。
6度目の王座防衛に成功したヴロダルチクは、49勝(35KO)2敗1分。
この試合の公式計量でのウェイトは90.3キロ。ヘビー級にはわずかに体格が及ばないこのクラスは地味な存在だが、「なかなか面白い試合で、行った甲斐がありましたよ」(山田氏)。
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