元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(比)が、元ライト級王者ブランドン・リオス(米)を相手に迎えた再起戦は、第7ラウンドに突入。ここまでは一方的にパッキャオが試合をリード。果たして、リオス捨て身のアタックは見られるか。 =前半、第6ラウンドまで=
7回は左ボディストレートも交え、パッキャオが内外自在にリオスを打ち込んだ。
まったくガードに忙しいリオスは、反撃の糸口を見つけられない。
被弾数の多さからダメージを隠せなくなったリオス。
パッキャオ一気のラッシュで、ストップに持ち込むことが出来るか。
第10ラウンド。あごを跳ね上げられるリオス。いよいよ苦しくなってきた。
それでもストップは拒否。
インターバルのパッキャオ陣営には、余裕がうかがえた。
残るはラスト2ラウンド。ファンの期待はKOにある。
11ラウンドのリオスは、もはや動くサンドバッグ状態。このラウンドは、思い切った踏み込みも見せたパッキャオだが、それ以上の無理はしない。
リオスは持ち前のタフネスと負けん気で、必死にパッキャオの攻撃に耐えた。
最終ラウンドもパッキャオは自在にパンチを打ち込み、リオスは耐えて試合終了。
勝利を確信したパッキャオは、安堵の表情を見せた。
オフィシャルのスコアは12-108、119-109、118-110の大差でパッキャオ。
パッキャオに失点があるのが信じられないほどの、ワンサイドゲームだった。
比国TV局のインタビューを受ける勝者は、1800万ドル(約18億円)のファイトマネーを獲得。PPVの売り上げ次第で、その額は3000万ドル(約30億円)に達する見通し。
「前回は痛い目に遭っているから今日は慎重になった。スピードは上回ったと思うよ」と語ったパッキャオは、「次の相手は誰でもいい。もっと速い相手でも大丈夫だよ」。
ラスベガスで予定される次戦が注目される。