19日、韓国・済州島で開催されたWBA世界バンタム級タイトルマッチの韓国内での視聴率は、4.036%(首都圏有料世帯基準・TNSメディアコリア)で、同時間帯の総合編成テレビ局では最高を記録。
占有率は最高で13.693%(AGBネルソンメディアリサーチ、全国有料世帯基準)となったことが、韓国紙・東亜日報が報じられている。
健闘した孫正五、ボクシング復活に新たな機運(東亜日報)
2006年12月、池仁珍がルディ・ロペス(メキシコ)を破って王座返り咲きを果たした時の視聴率が、0.909%。その後も低迷を続ける韓国ボクシング界は、低視聴率にあえいでいた。
「プロボクシングが大きな人気を謳歌した昔を懐かしむオールドファンたちは今も多くいるが、試合内容が面白くないとチャンネルを回すのは世の常だ。高い視聴率が出たことは、試合内容が迫力に満ちていたことを意味する。優秀な選手がいて、うまく企画できれば、プロボクシングはいつでも復活できることを、今回の試合で確認することができた」(元プロボクシング解説者のハン・ボヨン氏)
その昔、世界タイトルマッチが始まると交通量が一気に減り、街を走るタクシーが姿を消したというほどの時代があった韓国ボクシング界。
上写真は1984年、韓国・浦項で行われたWBC世界Lフライ級タイトルマッチ。王者張正九vs渡嘉敷勝男戦の会場に並んだボクシングファン。
『僅差の判定負けだった孫正五の地元韓国紙の報道は落ち着いていた。』
高視聴率獲得で大きな期待がもたれる韓国ボクシング界だが、その一方で亀田vs孫戦を伝えた主要紙・電子版は一紙(朝鮮日報)のみで、「孫正五ダウン奪ったが亀田は試合運び巧み」(スポニチアネックス)と、実にあっさりと報じられている。
IBF世界王者乱造、1984年のニセモノ挑戦者事件で地に落ちた韓国・ボクシング界。復活を賭けた韓国業界は、2015年6月(1日から5日)、韓国・原州市にIBF総会を誘致することで、過去を清算出来るのか。
韓国44人目の世界王者vsニセモノ挑戦者!
復活への先導をきるのは、元Lフライ級の名王者柳明佑氏。先の源洲市(11月1日)の興行でもプロモーターを務めた。シャイアン山本ジム一行に同道した大竹重幸氏によると、かつて戦った喜友名朝博(協栄)選手のことを覚えていてくれて、「喜友名は今どうしてる?」。
「トレーナー(元気ジム)やってますよって教えたら、ものすごく喜んでくれたよ」(^-^)/
韓国ボクシング界、復活。柳氏の手腕に、大きな期待を賭けて待ちたいと思います。