日本人初の日本タイトル4階級制覇を目指す元3階級制覇王者湯場忠志(都城レオS)選手が、チャンピオンカーニバル(2月4日後楽園ホール)の日本ミドル級王座決定戦で、日本ミドル級1位カルロス・リナレス(帝拳)選手と対戦する。
これは、佐藤幸治(帝拳)選手を破りOPBFと日本の二冠を同時制覇した淵上 誠 (八王子中屋)選手が、日本王座を返上した為に生まれた好カード。
1月19日、35歳の誕生日を迎える湯場選手はサウスポースタイルから繰り出す強打で、これまで39勝(29KO)7敗2分という高いKO率を誇る。昨年はSウェルター級の二冠王者チャーリー太田(八王子中屋)選手へ2度目の挑戦をし、4階級目の王座を狙ったが、9回TKOに退いている。
しかし、ミドル級へ転じた10月の再起戦では、 破壊力抜群の 胡 朋宏(横浜光)=8勝(8KO)1敗=選手を3回TKOで撃破。元気なところを見せ付けている。
対するリナレス選手は、ご存知元世界2階級制覇王者ホルへ・リナレス(帝拳)選手の実弟。来日4年、これまでのキャリアは9勝(8KO)1敗。前戦では、西岡利晃(帝拳)選手と同じラスベガスのリングで、痛烈な初回TKO勝ちを収めている。現在4連続KO中で、初回で終わらせた試合が3度。
身長188センチの22歳は、これまで8つのKO勝利のうち初回KOが7度というハードヒッター。唯一の敗北はプロ3戦目の08年4月、6回戦で 呉 必勝(韓国)に6回TKO負けを喫したもの。これは、粘る韓国ファイター相手にスタミナを切らしてのガス欠負けだった。
以後は順調に白星を重ね、日本ランク1位に進出。しかし、まだ試される相手とは戦っていない。
リナレス実弟、勝つ自信130%・・ミドル級王座決定戦(スポーツ報知)
「湯場さんはパンチもスピードもあるけど、勝つ自信は130%だよ」
米国で連取する兄から毎日のように激励を受けるというリナレス選手は、初タイトルへ大きな自信を見せる。
一方、4階級制覇へ意欲を見せる湯場選手にとっても、ここは絶対ものにしたい大きなチャンス。 胡 選手に勝ち、パンチはこのクラスでも十分通用することを証明した。自身よりも身長で5センチ上回るリナレス選手相手に、湯場選手はどんな戦法で立ち向かうのか。
ミドル級で4つ目を制覇すれば、やはり王座決定戦(中川vs切間)が行われるSウェルター級へ下りての5階級制覇も現実的となるだけに、ここは湯場選手も力が入る。
互いにきれいなスタイル。どちらにとってもやりにくいということもないだろう。
試合は共に一発強打を秘めるだけに、初回からスリリングな攻防戦が繰り広げられるのは必至。立ち上がりが重要となるが、タイトルマッチ経験豊富な元3階級制覇王者の出方に注目したい。
それにしても、面白い組み合わせですね。
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