6日、東京・大田区総合体育館。WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ と同じリングで開催されたWBA世界Sフライ級王座統一戦。正規王者河野公平(ワタナベ)選手は初防衛戦。気合十分のリングイン。
WBAの指令で河野選手との対戦チャンスを掴んだ暫定王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)。トレーナーは、かつて日本のリングで渡辺二郎(大阪帝拳)選手の持つ世界王座に挑戦した経験を持つセルソ・チャベス(右)。
リングサイドに陣取るのは、三迫会長、西部コミッションの山田ドクター、山中信介(帝拳)選手、三浦隆志(帝拳)選手、河野選手の父親(左から)。
試合開始。接近戦を挑む河野選手に対し、ソリスは左右のアッパーカットを思い切って振り抜き、研究の後をうかがわせる。
しかし2回。正規王者は練習してきたという右ショートカウンターでダウンを奪う。
だが、立ち上がったソリスは敢然と反撃。ジャッジ2者は、この回を10-9とスコアしている。
第5ラウンド終了。ダウン挽回、ここまでポイントリードのソリスだが疲れも見える。
一方の河野選手は笑顔でセコンドの指示を聞いた。
6回、7回と河野選手がポイントを取り返す。
これで調子に乗ったかに見えた第8ラウンド。
しかし、立ち上がった河野選手は反撃に転じる。この回、ジャッジ一人は10-9とした。
9回以降は、毎ラウンドジャッジのポイントが割れるシーソーゲームとなる。
第10ラウンド。河野選手はローブローで減点1を取られる。レフェリーはWBA審判部長ルイス・パボン(プエルトリコ)。
減点を取り返そうと河野選手にギアが入る。ソリスも負けじと応戦。
最終ラウンドは河野選手がポイントを取った。
試合は判定へ。WBA立会人、ジョージ・マルチネス(アルゼンチン出身でカナダ在住)が持つベルトは、果たしてどちらの手へ?。
113-113、114-112、115-111。
判定はソリス!
勝利を告げれてもキョトンとしていたソリスは、感慨深げに喜びを表した。
微妙なジャッジカード。
「ちょっと悔しいですね。勝ったと思ったんですが…。残念です」(河野選手)。
渡辺会長は、「ローブローでの減点を含めて、判定についてはWBA本部に文書で抗議する。再戦も申し入れる」とした。
晴れて正規王者となったソリスには、亀田大毅(亀田)選手が早速挑戦を表明。
「いい条件を出すならいつでもやってやる。何なら(興毅と)2人まとめて相手してやってもいいぜ」(ソリス)
元フライ級王者ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)のパートナーを務め、世界王者となったソリスは、15勝(7KO)3敗1分(31歳)。
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