6日、マカオのリングでWBO世界フライ級&WBA同級スーパー王者ブライアン・ビロリア(米)は、フアン ・ フランシスコ ・ エストラーダ(メキシコ)相手に4度目(WBO)の防衛戦に挑んだ。
強豪相手に3度の防衛を重ねてきたビロリアは、WBA世界Lフライ級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦も取りざたされたが、この日選ばれたエストラーダは前戦で善戦したとはいえゴンサレスに判定負けを喫している。
しかし、こんな時に王者の油断と、挑戦者若さ(22歳)が噛み合うと、思わぬ結果が導き出されることが多い。
持ち前のスピードを活かしたボクシングで、積極的に仕掛ける挑戦者。
しかし、一発の威力では断然チャンピオンが勝る。
だが、この日のビロリアは攻めが荒い。
エストラーダのパンチを被弾する場面が目立った。
中盤までは、王者のパワーが挑戦者のスピードをやや上回っていた感じだが、主導権を握るまでには至っていない。
試合は消耗戦となったが、打たれれば打ち返すエストラーダの若さが、徐々に試合を支配していく。
ラストラウンドは、ビロリア大ピンチ。
ストップ直前の展開を何とか乗り切り、試合終了のゴングを聞いた。
そして判定は・・・。
スコアは、116-111、117-111、113-115。
新王者エストラーダは、23勝(18KO)2敗。キャリアは5年。今後が楽しみです。
この夜、もうひとつの世界戦はWBO世界Sフェザー級タイトルマッチ。
王者ロッキー・マルチネス(プエルトリコ)に、同級2位ディエゴ・マグダレノ(米)が挑戦。
試合は立ち上がりから拮抗したラウンドが続く中、4回にマルチネスが右を決めてマグダレノからダウンを奪う。
ダウンから立ち上がった指名挑戦者は、サウスポースタイルを駆使し懸命に挽回をはかる。
マルチネスも持ち味の粘り強い応戦で乗り切り試合終了。
オフィシャルのスコアは、115-112、114-113、111-116の2-1でマルチネスが王座を死守。
世界タイトルマッチ3戦連続で際どい試合を乗り切ったマルチネスは、27勝(16KO)1敗2分。一方のマグダレノはプロ初黒星で、23勝(9KO)1敗となった。
前WBC世界同級王者粟生隆寛(帝拳)選手も、マルチネスの王座に興味を示している。
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