中国人初の世界チャンピオン。WBC世界ミニマム級王者 熊 朝忠の初防衛戦が、米ネバダ州ラスベガスで計画されている。
3年前、中国開催から一転、急遽東京で行われることになったWBC世界フライ級王者内藤大助(宮田)選手への挑戦試合で熊は、王者からダウンを奪う大健闘で日本のファンに名前を売った。しかし、その後は2度来日し、粉川拓也(宮田)、小野 心 (ワタナベ)の両選手に苦杯を喫している。
そんな熊が昨年11月、地元中国・昆明でWBC世界ミニマム級王座決定戦出場のチャンスを掴み、ハビエル・マルチネス(メキシコ)を判定に降し、中国人初の世界チャンピオンの座を射止めてしまった。
マルチネスと、熊。(WBCニュースより)。
初防衛戦は指名挑戦権を持つ、1位クェジョ・D・シンワンチャー(比)=32勝(21KO)4敗6分。井岡一翔(井岡)選手に挑戦したファン・エルナンデス(メキシコ)とダウン応酬の末3回反則負け。06年レイ・ミグレノ(比)に2回TKO負け=。との対戦が義務付けられていたのだが。
4月13日に計画されているV1戦の相手は、最新ランキングでミニマム級18位にランクされるカルロス・オルテガ(パナマ)。23歳の挑戦者候補は、これまで8勝(4KO)2敗という戦歴。
5年前のデビューから7連勝を記録するも、8回戦に上がってからは1勝2敗。一昨年7月と、最新試合の昨年12月の二度に渡り、現WBC15位ワルテル・テジョ(パナマ)=3月16日、WBA世界Lフライ級暫定王者アルベルト・ローゼル(ペルー)に挑戦=。に連敗を記録している。
日本的にいえばA級になって1勝しかしていない選手で、世界ランキングはおろか、ナショナルランキングに入れるのもどうかというところ。
”中国の小型タイソン”は、内藤戦で中国世界戦開催の為だけにランク入り。ミニマム級王座決定戦は、実績のないクラスで異例の抜擢。中国人初の世界王者として熊がラスベガス登場するのは悪くない。
しかし、本当にやるんですかねェ。実現すれば、これほど運の強い選手も珍しいとしか言いようがない。(;^_^A
「世界の王座は奪うものではない。与えられるものです」と語ったのは、1970年代の名選手門田新一(三迫)選手だった。
時代は変わりましたねェ。f^_^;
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