27日、神奈川県川崎市とどろきアリーナ。WBA世界フライ級9位黒田雅之(川崎新田)選手が世界タイトル初挑戦のリングに上がった。
WBA世界フライ級王者ファン・カルロス・レベコ(亜)は、Lフライ級も制した2階級制覇王者。
正規王者となって初めて、暫定王者時代も含めると通産3度目の防衛戦となる。
いよいよ試合開始。
日本王者時代の待ちの姿勢を改め、積極的に王者に向かっていく挑戦者だが、レベコは多彩な左ブローから右へつなげて試合の主導権を握っていく。
地元での世界挑戦。
気合十分の挑戦者だったが、レベコの技巧は黒田選手に付け入る隙を与えない。
第5ラウンド。挑戦者は強い左で王者をたじろがせる。
このラウンドはジャッジ3者が黒田選手にポイントを与えた。
王者の上手い、速い、強い、多彩な左は挑戦者の右まぶたを大きく腫らしていく。
しかし、「パンチをもらっても僕は行くしかなかった」と、黒田選手はそれでも前に出続けた。
試合は規定の12ラウンドを終了。
オフィシャルのスコアは、117-111、117-111、116-112の3-0で文句なく王者レベコ。
黒田選手は、「僕はまだ世界王者の器じゃなかった」と潔く敗戦を認めた。
王者の手を上げるのはラスベガスを拠点とし、マニー・パッキャオ等の数々の有名選手の試合を裁いたトニー・ウイークス主審。
勝利に沸くレベコ陣営。
6回に左拳を痛め王者は陣営にも明かさず、「強いパンチを打つのが難しいのでポイントを取ることに集中した」と冷静に試合を振り返った。
戦績を30勝(16KO)1敗としたWBA正規王者は、WBC世界同級王者五十嵐俊幸(帝拳)選手との対戦にも興味を示している。
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