12月1日(日本時間2日)、ニューヨーク・マジソン・スクエアガーデンで開催されるWBA世界Sウェルター級タイトルマッチ。王者オースティン・トラウト(米)vs挑戦者ミゲール・コット(プエルトリコ)。
元3階級制覇王者コットを挑戦者に迎えるトラウトにとっては、これが「初めてのチャンス」になる。
32歳の挑戦者コットは5月、WBA同級スーパー王者フロイド・メイウェザー(米)に敗れて以来の再起戦。
メイウェザー戦は敗れたとはいえ、「善戦」の声が高かった。
「とにかく今はベルトがほしい」
世界王者のベルトを持ち、金になる相手と戦うと言うコットは、ファイトマネー上昇中のWBC同級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)との対戦に興味を示した。
37勝(30KO)3敗。
一方の王者トラウトは27歳。これまで25戦全勝(14KO)無敗のサウスポーは、「メイウェザーに勝つもっとも近いスタイルを持つ選手ですよ」(山田純夫氏)と、一部で高い評価を得ている。
「チャンスを与えてくれたコットに感謝している」
トラウトは落ち着いた表情で、素直に世界に名を売るチャンス到来を喜ぶ。
予想はコット有利と出ているが、簡単にはいかないだろう。
「経験が違いすぎる」(コット)
とはいうものの、トラウトはこれまで敵地で難敵相手に渋いファイトで勝ち続けており、精神的にもタフだ。
トラウトのマネジャーは、かつての世界バンタム級王者で16度の防衛を果たしたオルランド・カニザレス(米)を手がけたボブ・スパグノーラ(下写真)。
「カニザレス以来の、胸のときめきを感じる」(スパグノーラ)
「あれほど打ちにくい選手はいませんよ」という、トラウトのボクシングに注目。
コットが空転させられる可能性は、大いにありえると見る。
セミファイナルには、永遠の元フェザー級王者サルバドール・サンチェス(メキシコ)の甥、サルバドール・サンチェスJr(写真右)が登場。WBCフェザー級シルバー王座を賭けて、ジェイソン・べレス(プエルトリコ)と対戦。勝者は王者ダニエル・ポンセ・デレオン(メキシコ)への指名挑戦権ゲットとなる。
サンチェスは30年前、同じ会場でアズマー・ネルソン(ガーナ)を撃破した叔父の形見のトランクスを身に着けてリングに上がる。こちらも注目です。
応援、深く感謝です!→ 【TOP】