3日、仙台市のゼビオアリーナ仙台で行われたWBC世界フライ級、バンタム級のダブルタイトルマッチは、王者2人が防衛に成功。しかし、試合内容は明暗分ける形となった。
フライ級。初防衛戦に挑んだ王者五十嵐俊幸(帝拳)選手は、同級7位ネストール・ナルバエス(亜)に2-0判定勝ち。11回までジャッジ3者が王者に3ポイントのリードを与えていたが、出て行ったところを挑戦者の頑張りに押し返され、苦しい終盤戦を何とか乗り切りった。
スコアは、113-113、114-112、114-112。
「ギリギリの勝利だった。最後は劣勢だったが、倒れずにこらえた。根性で乗り切れた」(五十嵐選)
「自分の国際試合のキャリアが不足していた。手数の差が判定の結果となってしまった」(ナルバエス)
出て行ったところを押し返された終盤戦は、今後への大きな課題。V2戦は同級1位、指名挑戦者のエドガル・ソーサ(メキシコ)が予想されるが、この日のような不用意な打ち合いは大いに危険。次戦は、繊細な戦いが望まれます。
ナルバエスはよく頑張りましたね。
V2戦を迎えたバンタム級チャンピオン山中慎介(帝拳)選手は、第7ラウンド36秒、コンビネーションからつなげた左一発で、挑戦者トマス・ロハス(メキシコ)を豪快にキャンバスへ沈める快勝。前のめりに倒れたロハスは失神。痛烈なKOシーンでした。
中盤、ロハスの変則的な動きに待ちの姿勢となる場面はあったが、危なげない横綱相撲で元王者をKOに切って落とした山中選手のパンチの切れは素晴らしかった。
「そろそろ行かせます」というセコンドの指示通り、やって見せたチャンピオン。
「次も強い相手と戦いたい」という王者は、次戦も大いに期待できそうです。
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