WBC世界ライト級王者アントニオ・デマルコ(メキシコ)2度目の防衛戦は、同級14位ジョン・モリナ(米)を相手に、8日(日本時間9日)米カリフォルニア州オークランドで開催された。
同級1位荒川仁人(八王子中屋)選手と、中屋一生プロモーターが試合を観戦。
グッと貫禄がついた26歳のチャンピオン。
29歳の挑戦者は世界タイトル初挑戦。これまで24勝(19KO)1敗。王者を上回る179センチの長身を誇る。トレーナーはモリナのプロモーター、ダン・グーセンの弟、ジョー・グーセン。
試合開始。
緊張気味の挑戦者に、王者は得意の左ストレート。これがあごをとらえると、モリナはよろめきながら後退。デマルコは一気の連打。
ニュートラルコーナーに詰まった挑戦者は、カメになって下を向くばかり。
倒れるのは拒んだモリナだが、レフェリーはすかさず試合をストップ。
初回44秒TKO。デマルコ電光石火のストップ勝利!
V2に成功した王者は、これで28勝(21KO)2敗1分。ホルへ・リナレス(帝拳)選手を大逆転のTKOに破り王座を手に入れて以来、世界戦3連続KO勝利。
レフェリーは地元カリフォルニア州のジャック・リース。右はデマルコのプロモーター、ゲイリー・ショー。
立ち上がりの左一発が、この試合の全て。1位荒川選手の目にデマルコはどう映ったのだろうか。
このクラスの最終指名戦は2010年2月6日、時の暫定王者デマルコが正規王者エドウィン・バレロ(帝拳・ベネズエラ)と戦ったのが最後。しかし、デマルコには前WBO世界Sフェザー級王者エイドリアン・ブローナー(米)が対戦希望を表明。
デマルコにも依存はなく、HBOも乗り気で、早ければ11月3日開催の声も出ており、時期がずれても実現しそうな気配。今後のビジネス戦線は、果たしてどう動く!?。
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