26日(日本時間27日)、米・ラスベガスでWBA世界ライトヘビー級正規王者ネイサン・クレバリー(英)を5回TKOに破り新王者となったバドゥ・ジャック(スウェーデン)は、WBAが指令する暫定王者ドミトリー・ビボル(キルギスタン)=11戦全勝(9KO)=とは戦わず、WBC世界同級王者アドニス・ステベンソン(カナダ)との王座統一戦へ向かう。
ビボル戦はジャックvsクレバリーの勝者が対戦するよう義務付けられており、9月11日(日本時間12日)に入札の開催が決まっている。しかし、ジャックは王座を獲得した直後から、「次はステベンソンと戦いたい」とコメント。ステベンソンも、「戦いましょう!」と応じており、アル・ヘイモン傘下による二人の対戦は可能性が高い。
予想はステベンソン。ジャックは危険なビボルとやるよりステベンソンとの王座統一戦で稼いだ方が得策と見る向きが多い。クレバリー戦で75万ドル(約8140万円)の報酬を得ているジャックは、ステベンソン戦ではより高額な報酬が見込める。
今後の交渉に注目ですが、気にかかるのがWBAの対応。ジャックvsステベンソンの勝者は統一王者=スーパー王者=ということになるが、既にスーパー王者にはアンドレ・ウォード(米)が君臨。ビボルが正規王座戦戦に出場することになると、正規王者とスーパー王者二人認定。スーパー王者同士の統一戦義務付けという将来が見えて来る。WBAの動きにも注目。