WBA世界バンタム級休養王者亀田興毅(亀田)選手の次戦は、暫定王者で同級1位のウーゴ・ルイス(メキシコ)相手の王座統一戦。今春に対戦話のあった二人だが、この時は流れWBAは年内の対戦を勧告していた。
5度目の防衛戦となる王座統一戦は、11月28日か12月5日に大阪市のボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館)で開催するべく調整中。
暫定王者ルイスは31勝(28KO)1敗と数字は立派だが、国内で批判されている休養王者のマッチメイク以上に過保護な戦歴を持つ。興毅選手が正規王座決定戦に勝利したひと月後、意味のない暫定王座決定戦でアルバロ・ペレス(ニカラグア)に9回負傷判定(2-0)で勝利。
この試合は、長谷川穂積(真正)選手の持つWBC王座に挑戦した試合は4回TKO負け。その後1年間で一度リングに上がっただけのペレスを4位にランクアップさせての無理やり暫定戦だった。
「結構わからなかったですよ」(山田純夫氏)
WBAのベルトを手に入れるまでの27戦全てが、前の試合で負けた選手ばかりが相手という徹底振り。その後の防衛戦相手も、とてもほめられた相手ではない。なのに、「ルイス・最強」とかいう報道には驚かされるばかりである。
ともかくこの両選手が王座統一戦を行い、引き分け以外の結果が出ると暫定王座が空席になる。マッチメイクの成立と共に、2位ロベルト・バスケス(パナマ)vs3位ジョン・マーク・アポリナリオ(比)による、意味のない暫定王座決定戦が開催されるのは確実でしょう。
この辺はもうあきれるばかりで、決してボクシングの発展につながっているとは思えません。
さて、実弟の元フライ級王者大毅選手は、名城信男(六島)選手に勝ち3度目の防衛に成功したばかりのWBA世界Sフライ級王者テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)への再挑戦を表明。興毅選手とのダブル世界戦としての開催を目指す。
約1年ぶりの再戦。前戦はもっと足を使うと思われた大毅選手が、「ムキになって打ち合ってしまった」という試合で、王者の右ストレートは思った以上に挑戦者を悩ませた。
「今度は冷静に足を使い、ボディを打つ」
日本リングで稼ぎまくるテーパリットを、果たしてストップさせることが出来るか大毅選手。
「普通の選手は5敗したら引退やろ。俺はあと2つしか負けられへん」
今後の交渉の成り行きに注目したいと思います。
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