元世界フェザー級王者ユーリオルキス・ガンボア(キューバ)が、IBF世界Sフェザー級王者ファン・カルロス・サルガド(メキシコ)に挑戦。試合は11月17日(現地時間)米国で予定されている。
今年4月14日(日本時間15日)、ブランドン・リオス(米)とのWBA世界ライト級正規王座決定戦出場をキャンセル。試合の待遇に対する不満をぶちまけたガンボアに対し、トップランク社は連邦裁判所に提訴。ドロ試合が続いていた。
ホルへ・リナレス(帝拳)選手を初回KOに破りWBA世界Sフェザー級王座獲得。初防衛戦で内山高志(ワタナベ)選手に敗れるも、IBFで世界王者に返り咲き3度の防衛に成功しているサルガドは、「ガンボア戦は望むところ」とやる気を示す。26勝(16KO)1敗。
昨年9月のダニエル・ポンセ・デレオン(メキシコ)戦以来のリングとなるガンボアは21戦全勝(16KO)。久々とはいえ、やはりガンボアがパワーとテクニックで2階級制覇に成功する確率が高いか。いずれにしても楽しみな一戦です。
さて、この試合のプロモーターはフロイド・メイウェザーの親友で人気ラッパーの『50 SENT 』。ニューヨーク州のプロモーター・ライセンスを取得し、新たに立ち上げたTMTプロモーション初のボクシング興行となる。
業界人以外がプロモーター・ライセンスを取得するのは、アメリカらしいというか日本では考えられないケース。
他にも、フロイド・メイウエザー、エイドリアン・ブローナー、アントニオ・ターバー、ポール・ウイリアムス、アンドレ・ディレル、クリス・アレオラ、ダニエル・ジェイコブスら、そうそうたるメンバーのプロモートに係わるアル・ヘイモンの本職は音楽プロデューサー。
1971年、『世界最高のスポーツイベント』(当時)とされたモハメド・アリvsジョー・フレージャー第1戦をやり遂げたのも、ボクシング業界以外の人で、ロサンゼルスで芸能代理業を営んでいた40才の新鋭実業家ジェシー・ペレンシオなる人物。
ぺレンシオは、プロバスケットチーム”ロサンゼルス・キングス”のオーナーでもある大金持ちジャック・ケント・クック氏をくどき資金を提供させ、両者のファイトマネーそれぞれ250万ドル(9億円)という史上最高のビッグマッチが挙行された。
このアリvsフレージャー第1戦の翌年、アリは東京にやって来る。当時のJBCは外国人同士の試合は禁止。ボクシング業界の人ではない 康 芳夫氏が率いるプライム・オーガニゼイション・インターナショナル社がプロモートするとあっては認められない興行である。
業界側からこの試合実現へ動いたのは、当時38歳の協栄ジム・金平正紀先代会長。、”天下のご意見番”業界の大久保彦左衛門といわれた日東ジム・益戸克己会長(73歳)を伴い、協会、JBC説得に周り、「すじも通っている話なので、今回に限り認める事にした」(JBC菊池事務局長)。
当時の日本ボクシング界は、人気落ち目で、テレビ離れが進み、その状況は深刻を極めていた。ボクシング界にクレイを招聘出来るほどのプロモーターはいない。
「ライセンスのない人のボクシング活動はダメ」
米国で行われるドネアvs西岡戦のリングサイド席は150ドル。アメリカ的発想、スタイルも大事な時代になっていると感じます。
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