6月3日(日本時間4日)に、米・フロリダ州ハリウッドで開催が予定されていたWBA世界ヘビー級王座決定戦。45歳の3位シャノン・ブリッグス(米)と、44歳の4位フレス・オケンド(プエルトリコ)による一戦は、ブリッグスが薬物検査で陽性反応を示し、試合はキャンセルに。
ブリッグスはVADAによってランダムに行われた尿検査で、テストステロンが許容範囲の約2倍の数値を計測。今後、自らの費用で予備サンプルを検査することが出来るが、ブリッグス陣営は今のところノーコメント。
元々、意味のない王座決定戦と目されていたこのタイトルマッチは、米国内でTVが付かず、延期の噂が流れていた。2014年7月のルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)戦以来、試合から遠ざかっているオケンドはさらにブランクを作ることになった。
WBA世界ヘビー級は、ジョシュアvsクリチコによるスーパー王座決定戦で、歴史的好ファイトの末にジョシュアが勝ち、スーパー王者に就いたばかり。
オケンドは裁判によりタイトル戦出場の権利を得ているが、これもWBAの世界王座乱造のツケ。次は誰と王座決定戦を行うことになるのか。WBAの裁定に注目。