村田諒太(帝拳)選手の標的、WBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダース(英)の次戦は、指名戦が義務付けられているが、WBOはスーパーウェルター級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が、指名挑戦権を持つことを確認し、発表。
これは、1位アフタンディル・クルツィゼ(ジョージア)陣営が、WBOに指名挑戦権の確認を求めたことに対する答えで、1位選手よりも1階級下の王者に指名挑戦権を与えた理由は、過去の実績と、現在の世界的人気を考慮してのもの。これに対し、クルツィゼ陣営にはこの決定に対する不服を申し入れる期間が設けられておいる。
カネロ陣営は、来年の5月にフリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)と、164ポンドのキャッチウェイトで対戦するプランがあるが、「まだ決まっていない。カネロにはソーンダースと戦う選択肢もある」(G・B・P、エリック・ゴメス)。
メキシコでのビッグ興行が噂されるカネロvsチャベスJr。しかし、体重超過歴では実績のあるチャベスJrだけに、164ポンドで契約はできても、その日が来るまではわからないという不透明なリスクは避けられず、カネロ陣営も最終的な落とし所が問題。
ビジネス戦線はクリスマス休暇後の動きとなってくるが、WBOとカネロ、そしてクルツィゼ陣営が、どこかで妥協点を見出すのかどうかは、全てボクシング・ファンのアイドル、カネロの方向性次第という構図となっている。
さて、どうなるか。そして、村田選手の出番は?。