17日(日本時間18日)、米・カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムで開催されたWBO世界クルーザー級タイトルマッチ。王者アレクサンデル・ウシク(ウクライナ)に、同級12位タビソ・ムクヌ(南ア)が挑んだ一戦は、ウシクが9回1分53秒KO勝ち。
ロンドン五輪ヘビー級金メダリストのウシクは、これが初防衛戦であるとともに、大事な米国デビュー戦。サウスポー同士の一戦は、慎重な探り合いからスタート。身長、リーチで上回るウシクに対し、ムクヌは接近戦でボディを狙う。
中盤に入りプレスを強めたウシクは、第6ラウンド、左アッパーでムクヌをダウン。KOが期待される王者だが、挑戦者の抵抗もあり、その後も無理はしない。そして迎えた第9ラウンド、ウシクの速い連打でムクヌはダウン。立ち上がったもののウシクの左打ち下ろしで、再度倒れたところで試合は終了。
最後は仕留めたウシクだが、ムクヌの打たれ脆さにも助けられた形で、米国ファンへのアピール度は今ひとつだった。勝ったウシクは、11戦全勝(10KO)無敗。世界初挑戦に失敗のムクヌは、17勝(11KO)3敗。