17日(現地時間)、ロシア・エカテリンブルクで開催予定だったWBC世界ヘビー級暫定王座決定戦。同級1位アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)vs同級2位バーメイン・スティバーン(カナダ)は、前日計量も終えゴングを待つばかりだったが、試合約20時間前にポベトキンの禁止薬物使用が発覚、報告を受けたWBCは暫定王座決定戦の承認を取り消した。
VADAはポベトキンから12月6日に採取した尿検査で、禁止薬物のオスタリンが検出されたことをWBCへ報告。ポベトキンは今春にも禁止薬物のメルドニウムが検出されており、極めて苦しい立場となった。
興行はスティバーンが試合への出場を拒否。ポベトキンは、観戦の為にロシア入りしていたWBC同級シルバー王者ヨハン・ドゥオパ(仏)と急遽対戦するという離れ業を演じ、ポベトキンが超代打の世界4位ドゥオバに6回2分59秒KO勝ちしている。