19日(日本時間20日)、米・ネバダ州ラスベガス、Tーモバイル・アリーナ。3団体統一世界ライトヘビー級戦、コバレフvsウォード興行のセミファイナル。WBO北米スーパーライト級タイトルマッチ、王者モーリス・フッカー(米)=世界6位=と、挑戦者元WBA世界ライト級王者ダーリー・ペレス(コロンビア)の一戦は、三者三様の引き分け。
やる気満々のペレスは180センチの長身フッカーに対し、上下にパンチを散らし、うまい出入りを見せ序盤をリード。しかし、中盤に入り狙い過ぎか手数の減ったペレスは、フッカーにポイントを許す。
だが、9回になりペレスは再びギアを上げ、懐に飛び込んでは射程外へ出る動きを取り戻し、優勢のうちに試合は終了。勝利をアピールするペレスに対し、浮かない顔のフッカー。引き分けの判定にはブーイングが飛んだ。スコアは97-93ペレス、97-93フッカー、95-95。
北米ライトヘビー級タイトルマッチ。王者アレクサンデル・ゴズディク(ウクライナ)vs挑戦者イサック・チレンベ(マラウイ)は、チレンべが8回終了時に拳の負傷を理由に棄権。ゴズディクがTKO勝ち。29歳のゴズディクは、12戦全勝(10KO)無敗。
WBC米大陸ミドル級タイトルマッチ。王者カーティス・スティーブンス(米)に、ジェームス・デラ・ロサ(メキシコ)が挑んだ一戦は、初回にダウンを奪ったスティーブンスが10回判定勝ちで、初防衛に成功。スコアは98-90、96-92、96-92。
プロデビュー戦を迎えた、ロンドン、リオ五輪・女子ミドル級金メダリスト、クラレッサ・シールズ(米)と、フランチャン・クルー(米)の一戦は、シールズが4回判定勝ち。スコアはジャッジ3者が揃って40-36。