WBC世界バンタム級タイトルマッチ。チャンピオン山中慎介（帝拳）vs同級1位アンセルモ・モレノ（パナマ）。16日、エディオンアリーナ大阪。1年前大苦戦したモレノを相手にした王者は、「確実に自分が勝ったと思われる試合をする」と約束してリングへ。
モレノも、「絶対にパナマに王座を持ち帰る」と強い決意を胸に大阪に乗り込んで来た。そして、その言葉通り指名挑戦者は、立ち上がりから積極的に仕掛けて来た。
第1ラウンド終盤、山中選手の左がカウンターで決まりモレノがダウン。
2回も打ち合い。3回はモレノが手数で上回った。
第4ラウンド。山中選手の左の打ち終わりに合わせた、モレノの右フックが炸裂。
王者は両足を跳ね上げてダウン。
4回終了時のスコアは、37-37、38-37、38-37で2者が王者の優勢。
第5ラウンド、モレノは右フックで攻勢に出てポイントを取り返した。
そして6回、今度は王者の伝家の宝刀左ストレートがモレノを撃ち抜き、この試合2度目のダウンを奪う。
大きなダメージを被りながら、モレノは終了ゴングに逃げ込んだ。
続く第7ラウンド。
またしても、”神の左”が炸裂。
カウント9。モレノは意地で立ち上がる。
再開後、KOを狙う王者は左を連発。
再びモレノがキャンバスへ崩れ落ちると、ダニエル・バン・デ・ウィール主審（ベルギー）は試合を停止。
TKOタイム7回1分9秒。モレノは14年超えのキャリアで、初のKO負けとなった。
公約通りのハッキリした勝ち方でV11に成功した山中選手。見事な勝利でした。
「モレノが出て来たから、前回と全く違った展開になった。防衛回数（日本記録）は関係ないし、対戦相手もなかなかアメリカにいない。いい対戦相手が欲しいね」(本田明彦会長）
指名戦をクリアした山中選手の、今後のマッチメークに期待！。
応援、深く感謝です！
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