10日(日本時間11日)、英・ロンドン、O2アリーナで開催された3団体統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)vsIBF世界ウェルター級王者ケル・ブルック(英)の一戦は、力の差を見せたゴロフキンが5回1分57秒TKO勝利したが、4回までの公式スコアカードを見て驚かされた。
ブノワ・ルセール(カナダ)は39-37でブルックのリード。クレイグ・メトカーフ(カナダ)、クイド・キャバラリー(伊)の二人は38-38のイーブン。
2回はブルックのラウンドで良いが、3、4ラウンドは強引に攻めるゴロフキンに対し、右目下(眼窩底骨折→手術へ)を気にするブルックはしぶとく抵抗するものの、ジリ貧の様相を呈していたように思えた。
試合後、ブルックもゴロフキンに捕まっていた事を認め、タオル投入がなければ、「もっと深刻な結末を迎えることになったかもしれない」と話している。
24日(現地時間)にマンチェスターで、WBA世界ライト級王者アンソニー・クローラ(英)と対戦するホルヘ・リナレス(帝拳)選手は、昨年5月、ロンドンでケビン・ミッチェル(英)を10回TKOに降した実績を持つが、それまでのスコアカードは最大6ポイントのリードを許し、リナレス選手優勢のジャッジはいなかった。
大会場、熱狂的英国人ファンの地元選手への大声援は、英国人選手にとっては大きな力となり、ジャッジの判断力も狂わせる?。
全てのリスクは承知で英国リングに挑むリナレス選手。ここはゴロフキンに続き、英国人ファンに一泡吹かせてくれることを期待!。
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