IBF世界バンタム級タイトルマッチ。王者リー・ハスキンスが指名防衛戦で、同級1位スチュアート・ホールの挑戦を受けた英国人同士の一戦は、ハスキンスが12回判定勝ち。スコアは115-113、117-111、116-112の3-0。9日(日本時間10日)、英・ロンドンO2アリーナ。
ガードを高く上げ隙を窺う挑戦者に対し、ガードを下げサウスポースタイルから多彩なブローを飛ばすチャンピオン。序盤戦、手数で上回るハスキンスがポイントを稼いで行く。しかし、中盤はホールがプレスを強め反撃。
前には出るがホールの手数は多くない。ハスキンスはフットワークを駆使し、ホールの攻撃を交わし、反撃するが有効打はない。互いに決定的場面がないまま終盤戦にもつれ込んだ試合は、11回、ホールの右からの左フックでハスキンスがグラリと揺れた。最終ラウンドもホールの攻勢で試合は終了。
互いに勝利をアピールしたが、挑戦者のそれは自信に満ちていた。ハスキンスは約4年ぶりのライバルとの再戦に連勝し、2度目の防衛に成功。敗れながらも、リングを降りるホールには大きな歓声がおくられた。内容的に両者の3度目の対戦もありそうです。