3団体統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に、無敗のIBF世界ウェルター級王者ケル・ブルック(英)が挑んだ一戦は、ゴロフキンが5回TKO勝ち。10日(日本時間11日)、英・ロンドン、O2アリーナ。
初回から出るゴロフキン。左フックでグラリと来たブルックだが、ここから反撃。王者のガードの間に左アッパー、右フックを打ち込み、研究の跡を伺わせる。しかし、2回以降もゴロフキンの攻勢は衰えることを知らず、ブルックは段々と苦しくなる。
そして迎えた第5ラウンド。ゴロフキン攻勢の最中、ブルック陣営からタオルが投げ込まれ試合は終了。ブルックもよく打ち返したが、ゴロフキンが相変わらずの強さを見せた戦いだった。
この試合はIBFとWBC公認のタイトル戦。WBAは「いきなり2階級上げての試合は危険だから」(メンドサ・ジュニア会長)と、ブルックの挑戦を承認しなかった。WBAは同級正規王者ダニエル・ジェイコブス(米)を、次のゴロフキンの相手として指令するとしている。