前東洋太平洋スーパーフライ級王者井上拓真(大橋)vsWBC世界フライ級15位フローイラン・サルダール(比)。9月4日、神奈川・スカイアリーナ座間。強敵相手の世界前哨戦。気合が入る拓真選手と真吾トレーナー。
23勝(14KO)1敗1分。アマでも200戦以上の豊富なキャリアを持つサルダール。右は特別トレーナーのボビー・ビレーバー氏(比出身・ホノルル在住)。
試合開始。
開始40秒。サルダールの長い右ストレートが伸びる。
拓真選手、ダウン。驚きの立ち上がりとなった。
ポイント挽回へ、打って出る拓真選手。しかしサルダールも長いリーチを利した右を打ち返す。
中盤、拓真選手のボディ攻撃でサルダールの動きが鈍る。
第8ラウンド、拓真選手の右ストレートでサラダール、ダウン。
9回、拓真選手は左フックを決め、この試合2度目のダウンを奪った。
最終ラウンド終了。拓真選手が逆転の判定勝ちで、世界ランカー対決に勝利。スコアは96-91、97-90、97-90。
「ダウンをもらって一気に目が覚めた」と語った勝者は、「1Rさえなければ。1Rが会場のお客さんとお父さんにどう見られるか」と笑わせた。
8戦全勝(2KO)無敗とした拓真選手は、年末にWBO世界バンタム級王者マーロン・タパレス(比)へ挑戦することが決定。大きな目標を得た20歳の挑戦者は、試合までにもっと強くなるだろう。強打のサウスポー王者を相手に、どんな戦いを挑むのか。大いに楽しみです。