9日(現地時間)、ロシア・モスクワでIBF世界スーパーライト級王者エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)へ挑む、同級3位小原佳太(三迫)選手は現地で行われた記者会見で、「倒して勝って日本に帰る。相手はパンチが強くていい選手だが、勝つのは自分だと思う」と勝利宣言。
一方、王者は「小原は背が高くてリーチが長い。動きもいい」と挑戦者を評価しながらも、「準備はうまく行っている」と、こちらも王座防衛に自信を覗かせる。
小原選手の16勝(15KO)1敗1分に対し、今度が2度目の防衛戦となるトロヤノフスキーは、24戦全勝(21KO)無敗で、現在14連続KO中と勢いに乗る。前王者せーサル。レネ・クエンカ(亜)との2連戦を含め、7ラウンド以上戦った経験はわずか4度という勝ち味の早さを誇るが、そのスタイルは攻防兼備の万能型。
「穴を狙うように作戦を考えてきた」と、トロヤノフスキー攻略に自信を見せる小原選手は、身長、リーチ差を活かし、スピードと出入りで勝負したい。引き分けには終わったが昨年11月、米・マイアミでウォルター・カスティージョ(亜)と12回戦ったスタイルは良かったと思う。
「調子は上々です」(帯同するリブート・ジムの射場トレーナー)と、王座奪取へ向け小原選手の最終調整はうまく行っている様子。
小原選手は、「どっちかが倒れる。人生で一番大きな勝負に全てを賭ける。倒してベルトを持って帰ってくる」と一世一代の決意で試合に挑む。
試合はKO決着必死のスリル満点な展開となりそう。小原選手の左右ストレートが、モスクっ子を驚愕させることを期待!。
#山田純夫氏は昨夕、ロシアへ向け出発。試合後、すぐにロスへ向かい、亀海vsソトカラス戦開始には間に合わせるというハードなスケジュールで世界に挑みます。SUMIO・レポートにご期待ください。