11月5日(現地時間)、米・ラスベガスで予定されるマニー・パッキャオ(比)vsジェシー・バルガス(米)戦興行は、かねてからボブ・アラムが「4つの世界戦を用意する」と言及していたが、ノニト・ドネア(比)とジェシー・マグダレノ(米)のWBO世界スーパーバンタム級戦が決まり、残るカードは二つ。
今のところ出場が予想されているのは、WBO世界フェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ)と、WBO世界スーパーミドル級王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ))の二人だが、ここに中国の”黄金の拳”ゾウ・シミン出場のWBO世界フライ級王座決定戦が画策されている。
WBO世界同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)は、ケガの為、昨年9月以来リングに上がっていない。WBA世界同級スーパー王座も保持するエストラーダの次戦は、WBAから指令されている同級正規王者井岡一翔(井岡)選手との戦いが濃厚。
WBO世界同級1位にはライトフライ級王座を返上したドニー・ニエテス(比)がランクされたが、2位にいるのがゾウ。アラムはエストラーダの防衛期限超過に目を付け、ゾウと同級3位クワンピチット・オネソングチャイジム(タイ)による王座決定戦を、パッキャオ戦興行に組み込もうとしている。
両者は2014年11月にマカオで対戦し、ゾウが12回完封の判定勝ち。再戦が実現すれば中国期待のゾウが、世界王座を獲得する可能性は高いと見られる。
今後に注目!。