WBO世界スーパーフライ級4位ポール・バトラー(英)。6月4日(現地時間)、英・リバプールで6位ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)と、同級王者井上尚弥(大橋)選手への次期指名挑戦権を賭けた戦いが用意された、元IBF世界バンタム級王者は27歳。これまで、21勝(12KO)1敗の戦歴を残す。
フランク・ウォーレンのバックアップを受けるバトラーの最新試合は、3月12日(現地時間)、英・リバプールでセバスチャン・サンチェス(メキシコ)=12勝(9KO)1敗=を9回TKOに破った一戦。
キャリア唯一の黒星を喫しているゾラニ・テテ(南ア)は、前戦からウォーレンと契約し、次戦もバトラーと同じリングに登場。保持するIBFインターナショナル・バンタム級王座防衛戦に挑む(相手未定)。
WBO、WBCでスーパーフライ級3位にランクされるテテだが、IBFではバンタム級11位にランクされており、今後はリー・ハスキンス(英)の持つ王座を狙って行くと思われる。また、前王者オマール・ナルバエス(亜)=次戦は6月10日=も、昨年12月にIBF同級ラテン王座を獲得。現在は9位にランクインしており、狙いはテテと同じか。
さて、井上選手の王座に狙いを定めたバトラーは、テテ戦後4連続KO勝利と勢いに乗っている。思惑通リに指名挑戦権を獲得すれば、井上選手と雌雄を決する日も近い。