WBC世界バンタム級6位にランクされる亀田和毅(亀田)選手が26日(日本時間27日・メキシコシティ)に出場する、WBC同級シルバー王座決定戦の対戦相手が、直前になってハビエル・チャコン(亜)からハイロ・エルナンデス(メキシコ)へに変更されたことがWBCから発表された。
最初に和毅選手とシルバー王座を争う相手として名前があがっていたのは、2010年8月にWBC同級ユース王座を賭けて戦い大接戦を演じていたシュテファーヌ・ジャモエ(ベルギー・現Sフライ級8位)。エルナンデスは3人目の正直という形。
急遽WBCから指名されたエルナンデスは8戦全勝(3KO)無敗の戦歴。しかしながら、まだ6回戦までの経験しかない。20歳とはいえ、じっくりキャリアを積んできている和毅選手=22戦全勝(14KO)=と王座を争える選手とは思えない。
健康管理にもうるさいはずのWBCが、JBC管轄ではとても考えられない”無謀”なマッチメイクに走らざるを得ないのは、TV放映が決まっているゆえにか。
メキシコTV局Televisaで放映される興行は、WBC世界Sライト級シルバータイトルマッチ。王者ロベルト・オルティス(メキシコ・世界7位)=23勝(20KO)1分=vs挑戦者ハビエル・プリエト(メキシコ)=16勝(11KO)6敗=戦と、2年前の世界挑戦失敗から再起するファン・ウランゴ(コロンビア)出場の10回戦が売り。
オルティス。
Televisaでは、28日(日本時間29日)のWBC世界フェザー級王座統一戦ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)vsエリオ・ロハス(ドミニカ)。ファン・カルロス・サルガド(メキシコ)vsマルティン・オノリオ(メキシコ)のIBF世界Sフェザー級指名戦も放映。
ライバル局Aztecaは、5月5日の女子WBA世界Sバンタム級戦と、ラファエル・マルケス(メキシコ)vs山口賢一(大阪帝拳→フリー)の10回戦をカバー。
粗製乱造的な試合も多くあるのだが、毎週のように世界タイトルマッチが開催されるメキシコのボクシング・バブルが、はじける様子のないのはうらやましい限り。
わが日本でも1963年当時、毎日ゴールデン・タイムでボクシング番組が放映されていた過去がある。
月曜、”ダイナミック・グローブ”(日本TV)。火曜、”ファイティング・パンチ”(日本TV)。水曜、”リングサイド・アワー”(フジTV)。木曜、”東洋チャンピオン・スカウト”(TBS)。金曜、”ゴールデン・ボクシング”(TV朝日)。土曜、”ビッグ・ファイト”(TBS)。日曜、”ダイヤモンド・グローブ”(フジTV)。
「フィリピンあたりの選手とやっても百万円くらいギャラがあったからねぇ」(海老原選手)
しかし、20年後の1984年ワールド・ボクシング誌では、「結果的にはテレビによるカードの粗製乱造がたたって、ボクシングは人気番組の座から落ち、深夜の時間帯に追いやられた」。
メキシコは、コロナ、テカテのビール会社がボクシングを後押しする。
「ダド(マリノ・世界フライ級王者)さんのスポンサーも、プリモいうビール会社だったのよ」(ボクシングの日・歴史の生き証人 スタンレー・イトウ )
毎日、頑張って飲んでるんですけどねェ。(^_^;)
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