WBO世界ウェルター級王座決定戦。同級1位サダム・アリ(米)vs同級4位ジェシー・バルガス(米)。5日(日本時間6日)、米・ワシントンDC、DCアーモリー。勝てば2階級制覇となるバルガス。前戦では、敗れたとはいえティモシー・ブラッドリー(米)を、最終回あわや逆転KOかというところまで追い込んでいる。
22戦全勝(13KO)無敗。満を持しての世界戦となるアリ。
WBOジョン・ダガン立会人(米)。
試合開始。
初回はアリのラウンド。
2R。
3R。
激しいペース争いが繰り広げられた試合は好ファイトに。
4R。
5R。
中盤以降、エンジンがかかって来たバルガスが徐々に抜け出す。
6R。
7R。
8R。
バルガスの右フックでアリ、ダウン。ここは立ち上がって終了ゴング。
9回、ダメージが残るアリをバルガスは猛攻。
バルガスは右でこの試合2度目のダウンを奪う。
アリは立ち上がったものの、追撃の右を貰ったところで試合はストップ。TKOタイム9回2分9秒。
この試合は入札によりゴールデン・ボーイ・プロモーションの主催だったが、バルガスの勝利に狂喜したボブ・アラムもリングに。バルガスに抱きつくのは、元王者ウンベルト・チキータ・ゴンザレス(メキシコ)。
バルガスが祖父のように慕うカットマンのラファエル・ガルシアに花を持たせるがごとく、ベルトを腰に巻かせて肩車するバルガス。これは珍しいシーン。
2階級制覇達成のバルガスは27勝(10KO)1敗。まだ26歳と若い新王者は、この日の痛烈なKO勝利で、今後のビッグマッチ出場への期待を繋いだ。
今後に注目!。