WBC世界バンタム級タイトルマッチ。チャンピオン山中慎介(帝拳)vs挑戦者・同級3位リボリオ・ソリス(ベネズエラ)。4日、島津アリーナ京都。これが10度目の防衛戦となる山中選手には、KO防衛の期待が寄せられた。
亀田大毅選手とのスーパーフライ級王座統一戦では、オーバーウェイトの失態を犯したが試合では勝利。後の”亀田ジム問題”の発端の一因を作ったソリス。
試合開始。
2R。
山中選手は右で先制のダウンを奪う。
3R。
今度はソリスの右で山中選手がダウン。
再びソリスの右ストレートが炸裂。王者はこのラウンド、2度目のダウン。
山中選手は終了ゴングに逃げ込んだ。
4R。
山中選手は左ストレートを軸に立て直した。4回終了後の公開スコアは、ジャッジ三者が揃って37-36で王者のリード。
5R。
6R。
7R。
山中選手の左ストレートがソリスのボディへ。これは効果的だった。
8R。
中盤戦、ヒット数で上回った山中選手がポイントを奪った、8回終了後の公開スコアは、ジャッジ三者が揃って77-72で王者のリード。
9R。
山中選手の左ストレートで、ソリス、ダウン。
10R。
11R。
王者の左で鼻から激しい出血の挑戦者。カットもあり、ドクターチェックを受ける。
ダメージを感じさせながらも、ソリスも良く踏ん張った。
試合終了。判定は文句なしで山中選手へ。
ジャッジ三者は揃って同じスコアリング。117-107×3。
国内歴代3位タイとなる10度目の防衛を果たした山中選手は、「(他団体王者との)統一戦を組んでほしい。アウェーでもいい。それぐらい強い思いはある」。
担当の大和トレーナーは、「変なパンチを覚えるより、左ストレートを突き詰めていった方がいい」(私も同意見)とし、今後のビッグマッチへ備える。
ファンの期待が大きいだけに、今後のマッチメイクが気にかかります。