ホルヘ・リナレス(帝拳)選手の負傷により、4月にも予定されていたWBC世界ライト級王座への指名挑戦試合がキャンセルとなった、同級1位デシャン・ツラティカニン(モンテネグロ)は、同級2位エミリアノ・マルシリ(伊)との暫定王座決定戦に挑む。
両陣営は既に4月上旬にも対戦することで合意に達しており、交渉は大詰めを迎えているが、最終的にまとまらない場合は、3月上旬にも入札が行われる見込み。
4月に32歳の誕生日を迎えるツラティカニンは、小柄なサウスポーのファイターで、戦績は21戦全勝(14KO)無敗。2014年6月の英国遠征で、WBO世界ライト級王座を失ったばかりのリッキー・バーンズ(英)をスプリットの判定に破り注目された。
一方のマルシリは13年のキャリアを持つ大ベテラン。2012年1月の英国遠征では、デリー・マシューズ(英)を7回TKOに破り、IBO世界同級王座を獲得。昨年8月には、ガマリエル・ディアス(メキシコ)と空位のWBC同級シルバー王座を争い判定勝ち。戦績は32勝(14KO)1分無敗。
ツラティカニンは世界王座獲得に並々ならぬ自信を見せているが、ふってわいた世界戦出場の話に、39歳のマルシリも大張り切りしている。
サウスポー同士ながら、好対照のボクシングスタイルを持つ両者の対戦は、面白い試合になりそうです。