日本フェザー級タイトルマッチ。4月9日後楽園ホール。チャンピオン天笠 尚 (山上)vs1位上野則之(RK蒲田)。初防衛を目指すチャンピオンは、19勝(15KO)4敗2分。179センチの長身からブンブン強打をぶっ放す好戦的スタイル。
おそろいの黄色のTシャツの大応援団の声援を受けてリング登場の挑戦者。
キャリア11年。2勝6敗の新人時代を経て、ランキング1位まで這い上がってきた努力の人。
試合開始。いつもの通り前進する王者は自慢の強打を振るう。
立ち上がり、早くも優位に立ったチャンピオンは余裕の表情。
迎えた第4ラウンド。
連打を畳み掛けて天笠選手はダウンを奪う。
しかし、KOまでには至らない。
上野陣営。指示を与える元日本&OPBF王者柳光和博会長。
天笠陣営。元日本バンタム級王者山上哲也会長。
ここまではダウンを奪ったチャンピオンの一方的展開。
そして迎えた第7ラウンド。
挑戦者の左フックで、今度はチャンピオンがダウン。
効いている。しかし、王者は終了ゴングに救われた。
上野選手には、残り時間がもう少しあったならと悔やまれる第7ラウンド。
王者の山上会長もジッとしていられなくなった。
8回以降、回復した王者は何とか巻き返して試合終了。
スコアは、97-92、97-91、97-91の3-0でチャンピオン。
初防衛成功の天笠選手。
3度目の王座挑戦も実らなかった上野選手。
「ボクは世界を狙う器ではない。日本王者として面白い試合をしたい」
1階級下の日本Sバンタム級王者芹江匡晋(伴流)選手との対戦を希望していた王者だが、果たして王者対決は実現するのだろうか。