WBO世界スーパーフェザー級王者ローマン・ロッキー・マルティネス(プエルトリコ)が、決断を迫られている。WBOが指令した指名戦、同級1位ミゲル・ベルチェル(メキシコ)戦は入札となり、ベルチェル擁するサンフェル・プロモーションが25万1千ドル(約2940万円)で落札。(1月12日)
サンフェル・プロモーションは3月12日(現地時間)、メキシコ・メリダ開催を打ち出し、試合1ヶ月前を期限としマルティネス陣営に契約を迫っている。
マルティネス擁するベスト・ボクシング・プロモーションのピーター・リベラは、オルランド・サリド(メキシコ)とのラバーマッチが契約に達していたと主張。ベルチェルの指名挑戦権にも問題があるとして、WBOに提訴しているが、落札したメキシコ陣営からの突き上げに、どうも旗色が悪い。
マルティネス戦が土壇場で消滅したサリドは、既にターゲットをWBC世界同級王者フランシスコ・バルガス(メキシコ)に変更しており、マルティネスは敵地で指名戦に挑むか、王座を放棄するかの二者択一といった状況。
同じリベラ傘下のIBF世界スーパーフライ級王者マックジョー・アローヨも、マルティネスと同様、「契約は結ばれている」というリベラの主張は通らず、指名戦が入札に持ち込まれ、挑戦者陣営に落札されている。
WBO世界同級最新ランキングは、1位ベルチェル、2位サリド、3位ターサク・ゴーキャットジム(タイ)、4位ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)、5位長谷川穂積(真正)、6位ジョージ・ジャップ(英国)となっているが、マルティネスが王座を返上した場合は、3位ターサク、6位ジャップがメリダのリングに立つ可能性が高い。
果たして、マルティネスの決断はいかに。