IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦。チャンピオン高山勝成(仲里)vs挑戦者8位ホセ・アルグメド(メキシコ)。2015年12月31日、大阪市・エディオンアリーナ大阪。高山選手は3度目の防衛戦。ここを勝利し、WBO世界同級王者田中恒成(畑中)選手との王座統一戦が期待された。
アルグメドのトレーナーは、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)と同じ、エディ・レイノーソが務める。
高山選手は心配されていた左まぶたの古傷から出血(偶然のバッティング)。
「前に出て振って行け」というコーナーの指示通り打って出る挑戦者。
10回開始を前に試合は停止。ジャッジに「結果は負傷判定に」と伝える島川 威 主審。プロボクシングの審判員としてデビューしたのは、昭和34年(1959年)という島川氏は、来年3月には81歳の誕生日を迎えられる。
勝者はアルグメド。ジャッジのスコアはミッキー・ヴァン(英)87-84、ファブリツィオ・ロペス(メキシコ)87-84でアルグメド。日本の原田武夫氏は86-85で高山選手だった。
人口100人という小さな村、アカティスから生まれた新王者アルグメドは、15勝(9KO)3敗1分。
無念の王座陥落となった高山選手だが、傷を十分に治して、再び世界王座を奪還する日が来ることを期待したい。