22日(現地時間21日)、米・ラスベガス、マンダレイベイ・イベントセンター興行。HBO・PPV放映のセミファイナルで行われた、WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者三浦隆司(帝拳)選手が、指名挑戦者フランシスコ・バルガス(メキシコ)の挑戦を受けた一戦は、バルガスが9回TKO勝ち。
初回、バルガスの右で大きくぐらついた三浦選手は、ダウン寸前の大ピンチ。ここを凌いだ王者は、3回、強いボディで挑戦者の動きを止める。そして4回終盤、左ストレートでバルガスをダウン。ここは終了ゴングに逃げられたが、右頬、右目上をカットし血だるまのバルガスは苦しい戦い。
必死に手数を繰り出すバルガスに対し、王者は7回から右ジャブを多用し、試合の流れを引き寄せる。8回開始と共にバルガスがスパークし、迎え撃つ三浦選手と激しい打ち合いに。そして終了間際、三浦選手は左ストレートを効かせると、バルガスをロープ際に追い詰め連打。
ペースを握ったかに見えた三浦選手だったが、9回、開始早々バルガスの右アッパー、左フックでダウン。ふらつきながら立ち上がった王者は、なんとかクリンチでこのピンチを乗り切ろうとしたが、挑戦者の追撃の前に無念のレフェリーストップ負けとなった。
僅かの差。残念。惜しい試合でした。
大舞台でリング復帰したギレルモ・リゴンドウ(キューバ)と、ドリアン・フランシスコ(比)の一戦は、リゴンドウが無難な10回判定勝ち。スコアは100-90、100-90、97-93の3-0。リゴンドウらしい試合で、中盤からは観衆のブーイングが飛んだ。
WBCフェザー級のシルバー王座決定戦。同級2位ジェイソン・ペレス(プエルトリコ)と、元ランカー、ロニー・リオス(米)の一戦は、リオスが10回判定勝ちで新王者。スコアは97-92、95-94、96-93の3-0。
シルバー王座奪取で再浮上のリオスは、25勝(10KO)1敗。初黒星のベレスは、23勝(16KO)1敗1分。