22日(現地時間21日)、米・ラスベガス、マンダレイベイ・イベントセンターで行われたWBC世界ミドル級タイトルマッチ。前王者ミゲール・コット(プエルトリコ)と、同級1位サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)の一戦は、カネロが12回判定勝ちで新王者。
フットワークを使い左ジャブから速いコンビネーションを放つコットに対し、体格で勝るカネロは重いパンチで迎え撃つ。ディフェンスの固いコットだが、カネロのアッパーが有効。中盤以降、カネロが強いプレスでペースを握るが、10回以降コットも再び大きく動き、ジャブを飛ばし、単発となったカネロの空振りを誘い、巧者ぶりを発揮し12回終了。
発表されたスコアは、117-111、119-109、118-110。コットの左ジャブがもう少し評価されるかと思ったが、思いの他ポイント差が付いた。
新王者カネロは、暫定王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦をWBCから義務付けられており、プロモーターのオスカー・デラホーヤは、戦前、これを受ける意向を示唆している。実現に期待。