WBO世界ライト級タイトルマッチ。王者テリー・フラナガン(英)に、同級1位の指名挑戦者ディエゴ・マグダレノ(米)が挑戦。10日(日本時間11日)、英・マンチェスター、マンチェスター・アリーナ。
2年半前、マカオでローマン・マルティネス(プエルトリコ)の持つ、WBO世界スーパーフェザー級王座に挑んだ時は、スプリットの判定を失い初黒星。2度目の世界挑戦、マグダレノは自信満々で英国へ乗り込んで来た。
初防衛戦を迎えたフラナガンは、28戦全勝(11KO)無敗。一発の威力には欠けるが、チャンスと見た時の連打は目を見張るものがある。
レフェリーは、テリー・オコーナー(英)。
サウスポー同士の一戦。もぐりこもうとする挑戦者に王者の右フックがヒット。続いて、フラナガンが得意とする左アッパーがマグダレノを襲う。
「サウスポー同士なんですけど、全てにおいてフラナガンの方が、早くてコンパクトでした」(山田純夫氏)
初回からスリップする場面が多かった挑戦者は、このラウンドも足を滑らせスリップダウン。
王者のコンパクトな右フックで、今度はノックダウンの挑戦者。
2度目は左アッパー。
立ち上がって来たところに、今度は左ストレート。マグダレノ、3度目のダウン。
ここも立ち上がり王座への執念を見せたマグダレノだが、フラナガンは容赦ない連打で追撃。
2分38秒、防戦一方のマグダレノをオコーナー主審が救い試合は終了。
圧倒的内容で指名挑戦者を退け、初防衛に成功したフラナガンは得意満面の笑顔。
王者の隣はこの試合のWBO立会人で、山田氏の盟友でもある元世界王者イストバン・コバチ(ハンガリー)氏。脂の乗り切った26歳、フラナガンの今後の防衛ロードに注目!。
そして、この興行のプロモーター、フランク・ウォーレンから、WBO世界ミドル級王者アンディ・リー(アイルランド)vs同級1位ビリー・ジョー・ソーンダース(英)の対戦が、12月19日(日本時間20日)、英・マンチェスター・アリーナで行われることが発表されています。
再三延期となっていた、英国ファン待望のミドル級戦。こちらも楽しみな一戦です。