昨年、フリーエージェント宣言。トップランクを離れアル・ヘイモンと契約。今年4月の移籍初戦では、250万ドル（約3億円）の報酬を受けながら、ライトヘビー級ランカー、アンドゼイ・フォンファラ（ポーランド）に、全く良いところなく敗れた元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャべスJr（メキシコ）に、2階級制覇のチャンス。
ヘイモン傘下の、WBC世界スーパーミドル級王者バドゥ・ジャック（スウェーデン）への挑戦話が進んでいるもので、来年の早い時期に実現しそう。
現在ラスベガスに住むジャックは、フロイド・メイウェザー・プロモーション所属。9月、指名挑戦者のジョージ・グローブス（英）を迎えた初防衛戦では、50万ドル（約6千万円）のファイトマネーを得たが、もっと稼ぎたいジャックにとって、高額な報酬が見込まれるチャベスJr戦は願ってもない話。
一方のチャベスJr。「ライトヘビー級は大きかった。スーパーミドル級で世界を目指す」として、7月に行われた再起戦では勝利したものの、試合直前169Pから170Pへ変更してもらった契約体重を作れないという失態を演じ、「心を入れ替えた」という言葉も、「やっぱりか」の声に消されてしまった。
トップランクと和解するために、ヘイモンはボブ・アラムに対し、「非常に満足なもの」と言わしめる慰謝料を補填してチャベスJrを獲得。その期待は、ファイトマネーに表れていたが、どうにもパッとせず、信用を落としていることは確か。
ジュニアもジャック戦は、いよいよ正念場。再び這い上がれるのだろうか。今後の交渉に注目！。
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