3日(日本時間4日)、米・オハイオ州シンシナチのUSバンク・アリーナで開催された、WBA世界スーパーライト級正規王座決定戦。同級2位エイドリアン・ブローナー(米)vs5位カビブ・アーラフベルディエフ(ロシア)の一戦は、ブローナーが12回2分23秒TKO勝ちで新王者。
ジェシー・バルガス(米)の王座返上。この時の為に存在する(と思われる)暫定王者ホセ・ベナビデス(米国)の昇格は見送られ、前戦で敗れている同士での王座決定戦となった試合は、スピードに勝るブローナーがヒットを重ね、リードを広げる。
KOを期待する地元ファンからは大声援が贈られたが、決定的場面は訪れることなく、一方的展開となった試合は、最終回、持ち前のタフネスで耐え続けていたアーラフベルディエフが、防戦一方となったところでレフェリーストップ。
4階級制覇達成となったブローナーは、31勝(23KO)2敗。王座返り咲きに失敗したアーラフベルディエフは、19勝(9KO)2敗。
セミファイナルのIBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)が、同級14位エドナー・チェリー(米)の挑戦を受けた一戦は、ペドラザが12回判定勝ちで初防衛に成功。3人の米国人ジャッジのスコアは、117-111、117-111、112-116の2-1。
ランク下位の挑戦者を相手に、組み易しと見たのか王者は今一つの出来。うまさは見せるものの、受け身のボクシングとなったペドラザに対し、前進する挑戦者は中盤以降、有効打で上回る。終盤戦、何とかチェリーの追い込みを凌ぎきったペドラザが判定をものにしたが、大苦戦のV1戦となった。
初防衛に成功したペドラザは、21戦全勝(12KO)無敗。7年ぶりの世界挑戦で、善戦しながらも敗れたチェリーは、34勝(19KO)7敗2分。