ノニト・ドネア(比)との対戦がなくなった、WBA世界スーパーバンタム級正規王者スコット・クイッグ(英)と、IBF世界同級王者カール・フランプトン(英)の王座統一戦実現が、再び再燃する中、IBFのリンジ・タッカー選手権委員長は、クイッグはWBAの王者として認められていないと言明。
IBFが認識しているWBA世界同級王者は、ギレルモ・リゴンドウ(キューバ)であり、フランプトンとの試合が実現しても、それは王座統一戦にはならず、IBFのみのタイトル戦になるとの見解を示した。
タッカー氏はクイッグがWBA王座を放棄してフランプトンに挑戦する意思を示した場合には、クイッグをIBF同級のランキングに入れることに同意を示し、あくまでもIBF王者フランプトンに、クイッグが挑戦する形になるとしている。
両陣営の交渉が今後どうなるかは分からないが、IBFの態度がはっきりしたことで、両者の対戦が実現した場合、IBF王座、WBA正規王座、どちらか一方の王座だけが賭けられる試合になる。
フランプトンがIBF王座を放棄して、クイッグのWBA正規王座に挑戦する形を選ぶとは思われないが、IBFの見解は両陣営に大きな決断を迫ることになった。
スーパー王者が存在するクラスに於いてのWBA正規王者に対する認識が、WBO、IBF共に足並み揃ったことは喜ばしい。後はWBCがどう追随するか。今後の展開に注目。