6日、東京国際フォーラム。WBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)選手は、初防衛戦で難敵元2階級制覇王者ビック・ダルチニャン(豪)を挑戦者に迎えた。世界に名前が売れているダルチニャンを破れば、「ヤマナカ」の名は一気に売り出される。
試合開始から3階級制覇に燃える、”レイジングブル”は肉弾戦を挑む。
チャンピオンは冷静なフットワークと、右ジャブで挑戦者の突進を捌く。
そして時折、自慢の左強打を打ち込むチャンスを待つ。
しかし、深追いはしない。
中盤戦以降、あせる元2階級制覇王者を動きが落ちない山中選手は冷静に裁いた。
的確な右ブローで着実にポイントを重ねた。
「最後は行きたかったけど、我慢しました」
ダルチニャンの一発だけは最後まで怖かった。
オフィシャルのスコアは、116-112、116-112、117-111で、いずれも王者山中選手を支持。
文句なしのスコアで、初防衛に成功した。
「これで王者だと少しは認めてもらえたかな」
「色々うるさく言う人たちもいたので」
「序盤は仕方ないが、ラウンドが進めば大丈夫」という帝拳陣営の自信が、ダルチニャンの自慢の猛アタックをしのいだ。
ビッグネーム相手に堂々のV1成功の山中チャンピオン。おめでとうございました。
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