14日(現地時間15日)、米ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで開催された、WBO世界クルーザー級タイトルマッチ。14度目の防衛を目指す王者マルコ・フック(ドイツ)に、同級1位クリストフ・グロワスキ(ポーランド)が挑んだ一戦は、グロワスキが11回2分39秒KO勝ちで新王者。
試合は1年ぶりのリング登場となるフックに対し、序盤グロワスキがポイント先行。しかし、フックも5回から反撃。6回にはダウンを奪い、試合の流れを引き寄せる。8回以降王者のペースで試合は進み、このままV14成功かと思われたが、11回、グロワスキの右でフックはダウン。辛くも立ち上がったが、勝負を賭けた挑戦者の猛攻の前に崩れ落ち、試合終了。
10回までのスコアは、96-93、96-93、95-94でジャッジ三者共にフックがリード。試合後、フックは大事を取って病院に直行している。新王者グロワスキは25戦全勝(16KO)無敗。敗れたフックは、38勝(26KO)3敗1分。
ダブルメインのヘビー級12回戦。46歳の元世界ライトヘビー級王者アントニオ・ターバー(米)と、39歳の元IBF世界クルーザー級王者スティーブ・カニンガム(米)の一戦は、12回引き分け。スコアは115-113カニングガム、115-114ターバー、114-114。
WBC世界スーパーバンタム級15位にランクされるルイス・”KOキング”・ロサ(プエルトリコ・24歳)は、元世界挑戦者のジョバンニ・ガロ(メキシコ)に6回負傷判定勝ち。デビュー以来の連取記録を21(10KO)に伸ばした。
WBO世界フェザー級6位、20勝(8KO)無敗のカミール・ラスチック(ポーランド・米在住)と、16勝(6KO)無敗のオスカリス・フリアス(ドミニカ)が顔を合わせた8回戦は、ラスチックがジャッジ三者が揃って80-70と付ける大差で完勝している。