5月1日(日本時間2日)、米・ラスベガスで行われたWBO世界ライト級王座決定戦。粟生隆寛(帝拳)選手がレイムンド・ベルトラン(メキシコ)に、2回1分29秒TKOで敗れていた試合は、正式に「無効試合」とされることが、ネバタ州アスレチック・コミッションから発表された。
この試合はベルトランがライト級リミットを0.4ポンドオーバーで計量失格。粟生選手が勝った場合のみ、新王者という試合だった。しかし試合後のドーピング検査で、ベルトランから筋肉増強剤スタノゾロールの陽性反応が出たことが判明。処分が検討されていた。
ベルトランには、粟生戦で得たファイトマネー8万5千ドル(約1千万円)から、30%に当たる2万5500ドル(約317万円)の罰金の支払いが課され、9ヶ月間のライセンス停止が決定。併せて、薬物テストに掛かった費用も負担しなければならない。
粟生選手、気持ちを切り替え、再チャレンジしてほしいと思います。