WBO世界ウェルター級暫定王座決定戦。ティモシー・ブラッドリー(米)vsジェシー・バルガス(米)の一戦は、第9ラウンドへ。27日(日本時間28日)、ロサンゼルス近郊カーソン、スタブハブ・センター。 8Rまで → 1-8R Bradley vs Vargas interim WBO welterweigh
リングサイドにはミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の顔も。
上は今回、バルガスの特別コーチを引き受けた、元4階級制覇王者エリック・モラレス(メキシコ)。
9R。
後手に回ったバルガスは、なかなか試合の流れを引き寄せられない。
劣勢を意識したバルガスが打って出る。しかし、ブラッドリーはうまく交わし、誘いには乗らない。
やや振りは大きくなったものの、自分のペースで攻め続けるブラッドリー。
試合はこのまま終わるかと思われたが、ここでバルガスの右がカウンターで炸裂。
一瞬腰砕けのブラッドリー。
ここでラウンド終了10秒前の拍子木が鳴る。
すると、パット・ラッセル(米)主審が両選手の間に割って入り、両手を小さく交錯。
試合ストップ?
ブラッドリーは、不可解な表情で突然のストップに抗議。
バルガスは勝利の雄叫びを上げる。
大混乱のリング上。地元コミッションは、ラッセル主審が拍子木をラウンド終了ゴングと勘違いしたことを確認した上で、スコアカードによる裁定を発表。
憮然とするバルガス陣営。
スコアは117-111、116-112、115-112の3-0。最終回もジャッジ2者はバルガスの10-9。
新暫定王者ブラッドリーは、32勝(12KO)1敗1分1NC。
7月3日(日本時間4日)までに決められる、フロイド・メイウェザーJr(米)の王座保持の意思確認を待って、「暫定」の二文字が消える可能性が大きい。ボブ・アラムはバルガスとの再戦よりも、ブラッドリーvsメイウェザー戦の実現を希望している。