27日(日本時間28日)、ロサンゼルス近郊カーソンのスタブハブ・センターで開催されたWBO世界ウェルター級暫定王座決定戦。元スーパーライト級&ウェルター級王者ティモシー・ブラッドリー(米)vs現WBA世界スーパーライト級正規王者ジェシー・バルガス(米)の一戦は、激戦の末ブラッドリーが12回判定勝ち。
立ち上りからスピードある波状攻撃で、試合ををリードしたのはブラッドリー。忙しい出入りを繰り返すブラッドリーのアタックを迎え撃つバルガスは、中盤以降、左目上が腫れ、手数も減って苦しい展開。
しかし最終ラウンド、残り僅かとなったところでバルガスの右がカウンターでヒット。ガクンと腰を落としたブラッドリーは、あわやダウンの大ピンチ。逃げるブラッドリーをバルガスが猛攻する中、ラウンド10秒前の拍子木が鳴ると、パット・ラッセル(米)主審が両選手の間に割って入る。
ストップ勝ちと思ったバルガスは大喜び。ブラッドリーはストップが早いとアピール。その後、リング上は大混乱となったが、地元コミッションが主審の勘違いを確認。勝負は判定に持ち込まれることに。
スコアは117-111、116-112、115-112の3-0。新暫定王者ブラッドリーは、32勝(12KO)1敗1分1NC。これが初黒星のバルガスは、26勝(9KO)1敗。
前に出ていたタマヨがパンチを振るっていた為、レイ・コロナ(米)主審はダウンを宣告。バルデスは不運なスタートを切った。しかし2回以降、バルデスはいきなりの右を上手く当てポイント挽回。
7回、タマヨはローブローで減点。終盤はKOが期待されたバルデスだが、ややペースダウン。決定的な場面は作れなかったが、文句なしの判定勝利を飾った。スコアは99-90、98-90,98-90の3-0。
元トップアマの世界王者候補バルデスは、16戦全勝(14KO)無敗。敗れたタマヨは、25勝(17KO)6敗4分。