WBAチャンピオンシップ委員会は、ヘビー級スーパー王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)と、同級2位タイソン・フューリー(英)の指名試合興行権の入札を発表。入札は、7月6日(現地時間)午前11時にWBA本部で行われる。報酬の配分はクリチコが80%、フューリーは20%となる。
クリチコとWBO1位にランクされるフューリーとの対戦は、5月5日から60日以内に対戦交渉をまとめるよう、WBOとWBAから指令が出されていたが、合意に達しなかったもの。
2014年11月、フューリーは当時のWBO1位デレック・チゾラ(英)に勝って、WBOの指名挑戦権を獲得。チゾラ戦後にWBAランク入り(5位)したフューリーが、WBAスーパー王者への指名挑戦権を得たわけでもなく、WBAチャンピオンシップ委員会・メンドサJr委員長が決めた、この入札決定には筋がない。
WBA世界ヘビー級は、現在、暫定王者がおらず1位は空位でフューリーは最上位となるが、WBAには正規王者ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)が存在する。
昨年7月、フェリス・オケンド(米)との正規王座決定戦に勝ったチャガエフは、7月11日(現地時間)、ドイツで初防衛戦を行うが、対戦相手はランク12位のフランチェスコ・ピアネタ(伊)。そもそもWBAは2月25日、チャガエフに対し、現在3位のルーカス・ブラウン(豪)との対戦指令を出していたが、ここはお咎めなし。(;^_^A
WBOのご機嫌を取るような入札指令の前に、決定戦で勝った正規王者にランク最上位と初防衛戦を義務付け、実行させるのが筋道。
そもそも、クリチコがいるのに正規王者は必要ないですよね。(^-^)/